「北海道バレー」の司令塔、GXと金融で拓く日本の新次元
札幌市(北海道)ーー1718ニホン探索(36/1,718)
日本4位の人口を誇る大都市であり、北海道の心臓である札幌市
今回の北海道遠征、その最後を飾るのは、北海道の心臓部であり、日本第4位の人口を擁する巨大都市・札幌市です。
今回の訪問は、偶然にも私の通算36箇所目の訪問先となりました。当初の予定から調整を経てこの番号になったのですが、36という数字に、何か新しいサイクルが始まるような予感を感じながら市役所へと向かいました。
札幌市役所で私を待っていたのは、広報課、スタートアップ推進担当課、イノベーション推進課、そしてGX推進課という、今の札幌、ひいては日本の未来を担う精鋭たち、計4部門5名の皆様でした。さながら「チーム札幌」とも言える手厚い布陣に、この街の本気度を肌で感じたのです。
訪問先のオリジナルソングを作っています。ぜひブログと共にお楽しみください。
Yeah... 2026, 011 City. 雪の下で眠る情熱、今呼び覚ます。 どこにいても忘れない、この街の風の匂い。 Check it out, Sapporo City flavor. すすきのネオン 眠らぬ街の鼓動 大通公園 四季を彩るロード 時計台の鐘が 告げるTime is now テレビ塔から見下ろす 北の城下町(Town) 碁盤の目のストリート 迷いはねぇ(No) 開拓使の魂 赤レンガに誓え 「なまら」寒い冬も 心はHotに 創成川イースト 進化は止まらずに 五稜星のフラッグ 胸に掲げRide on 雪まつりの彫刻 溶けないPassion なまら最高! ここはSAPPORO 北の星が照らす 希望の航路 「あずましい」この場所が My home ground 「したっけ」また会おうぜ All around 190万の愛が 雪を溶かす 札幌(City)の誇り 未来へ残す お腹が空いたら 二条市場で朝食 味噌ラーメンの湯気 それが定番の法則 ジンギスカン 湯気の中 笑う仲間の輪 スープカレーのスパイシー 体に染み渡るわ 締めパフェの甘さ 夜のラストスパート 白い恋人のように 甘いMy heart 円山動物園 「めんこい」動物たち 藻岩山の夜景 宝石の散らばり 産業のハブ ITも加速中 クラーク博士の言葉 今も胸の奥 「わや」な大雪に 足を取られても 「おばんです」の挨拶で 心通わせよう モエレ沼の丘で 風を感じて サッポロビールの泡 明日を信じて Boys and Girls, be ambitious! この街の物語は まだ終わらない なまら最高! ここはSAPPORO 北の星が照らす 希望の航路 「あずましい」この場所が My home ground 「したっけ」また会おうぜ All around 190万の愛が 雪を溶かす 札幌(City)の誇り 未来へ残す 豊平川の流れのように、絶えることなく。 丘珠から世界へ、このライムを飛ばす。 S.A.P.P.O.R.O. Peace out... したっけね!
金融を武器に「全道のGX」を支える
私が今回の探索で最も注目していたのは、札幌が掲げる「GX(グリーントランスフォーメーション)×金融」の構想です。
千歳、苫小牧、石狩と回ってきた中で確信したのは、北海道が今、半導体・IT・再生可能エネルギーの集積地として、世界中から熱い視線を浴びているということです。しかし、札幌市内には広大な工場やデータセンターを建てる用地の制約があります。
「大規模な直接誘致は難しい。だからこそ、札幌は金融面から全道のGXを支える役割を担う」
GX推進室の方の言葉に、私は深く首を振りました。これは、シリコンバレーの構造にも似ています。現場(工場)を支える「資本」と「知恵」が集まる場所。札幌はまさに、その司令塔になろうとしているのです。
GX推進チームは、特区制度をフル活用し、国内外の金融事業者や投資家を呼び込むための環境整備を急ピッチで進めています。英語でのワンストップ窓口の設置や、道内のGX案件を可視化するプラットフォーム構築。これまで行政が踏み込みづらかった「金融」という領域に、彼らは真っ向から挑戦しています。
日本有数の繁華街「すすきの」
140年時を刻む「札幌時計台」
大通り公園の「さっぽろテレビ塔」
ラピダスを軸とした「設計」と「実装」の街
次世代半導体メーカー「ラピダス」の千歳進出は、北海道の景色を一変させました。ここで札幌が担うのは「製造」ではなく「設計」と「ユースケースの創出」です。
千歳が製造の現場なら、札幌は半導体をどう使い、どう社会に実装するかを考える「脳」の役割。AI、スマート農業、遠隔医療。土地を必要としない設計企業やITベンチャーを、再開発で刷新される最新のオフィス環境へと誘致する。この役割分担こそが、北海道全体を一つの巨大な経済圏「北海道バレー」へと昇華させる鍵になると感じました。
また、北海道大学を中心に進められている半導体人材の育成プロジェクトも印象的でした。来秋完成予定の「半導体プロトタイピングラボ」では、設計から評価までを一貫して学べる環境が整います。優秀な学生が道外へ流出してしまうという長年の課題に対し、世界レベルの産業と研究拠点を作ることで食い止めようとする執念。かつて私がミドリムシの可能性を信じて奔走した頃のような、熱い志がそこにはありました。
札幌はグルメの宝庫
「スタートアップ北海道」が描く、食・宇宙・環境の未来
札幌の強みは、単なる規模だけではありません。2019年から続くスタートアップ支援の土壌は、今や「STARTUP HOKKAIDO」として道内全域を巻き込んだ巨大なエコシステムへと進化しています。
注力するのは、北海道のアイデンティティそのものである「一次産業・食」、そして広大な土地を活かした「宇宙」、そして「環境・エネルギー」の3分野。
特に「NoMaps」に代表される、クリエイティブとビジネスが混ざり合うコミュニティの存在は、札幌の大きな武器です。市長自らが全面支援するこの土壌があるからこそ、次々と新しい挑戦が生まれる。私が創業した「ニホンノチカラ」も、こうした地方の熱量と連携し、埋もれた宝を世界へ解き放つパートナーでありたいと強く思いました。
今回の訪問を終え、千歳・苫小牧・石狩・札幌が連動して動く姿を見て、私は確信しました。ここは間違いなく、日本が再び世界で輝くための「心臓部」になります。札幌が金融という血流を流し、北海道という巨大なエンジンが動き出す。
「地方発!日本再生」
その大きなヒントが、この北の大地の司令塔には溢れていました。
近郊に大自然があるのも札幌の魅力
日本のビール産業の歴史を学べる「サッポロビール園」
都心から一時間以内の市内にある「定山渓温泉」
札幌市の情報まとめ
北海道の中央部に位置する、人口約197万人の政令指定都市。北海道の政治・経済・文化の中心地であり、1869年の開拓使設置以来、計画的な都市づくりが進められてきました。豊かな自然と高度な都市機能が調和しており、冬の「さっぽろ雪まつり」は世界的に知られる観光イベントです。
産業:商業やサービス業が中心ですが、近年はIT産業の集積が著しく「サッポロバレー」とも称されます。さらにGX(グリーントランスフォーメーション)と金融を掛け合わせた「金融・資産運用特区」としての発展を目指しています。
文化・観光:さっぽろテレビ塔、時計台、赤れんが庁舎などの歴史的建造物に加え、大通公園では四季折々のイベントが開催されます。
グルメ:味噌ラーメン、ジンギスカン、スープカレーの発祥の地として知られ、新鮮な海鮮や道産食材を楽しめる食の宝庫です。
今回お話を伺った方
札幌市役所 専門チームの皆様 札幌市の未来を担う、広報、スタートアップ、イノベーション、GX推進の4部門から集まったエキスパートたち。それぞれの専門性を活かしつつ、部署の垣根を超えて「北海道全体の成長」を見据えた施策を展開している。特にGX推進室は令和6年度に新設され、金融面からの地域活性化という全国的にも先駆的な取り組みをリードしている。
筆者プロフィール
福本 拓元(ふくもと たくゆき) 株式会社ニホンノチカラ 代表取締役。1975年愛媛県生まれ。18歳で渡米し、異文化の中で「日本の価値」を再認識。帰国後、株式会社ユーグレナの創業に参画し、取締役として東証一部(現プライム)上場に貢献。「ミドリムシで地球を救う」活動に20年捧げた後、2025年、原点である地方創生を目指し「ニホンノチカラ」を創業。全国1,718市町村を巡り、地方の宝を発掘する「1718ニホン探索」を継続中。















