京都市のすぐ隣に眠る「総合力の宝庫」—長岡京市の底力に触れて
長岡京市(京都府)ーー1718ニホン探索(17/1,718)
長岡天満宮で有名な長岡京市へ。
「1718ニホン探索」の旅、今回は京都府長岡京市を訪問しました。 京都市内から車を走らせること約20分。目と鼻の先と言ってもいい距離に、これほどまでに「住む・働く・楽しむ」のバランスが完璧に整った街があることに、正直なところ驚きを隠せませんでした。
ご対応いただいたのは、長岡京市役所商工観光課のご担当者様。 お話を伺ってまず感じたのは、この街が持つ圧倒的な「総合力の高さ」です。
訪問先のオリジナルソングを作っています。ぜひブログと共にお楽しみください。
Yeah, Welcome to the N.G.O.K.
784 延暦の鼓動
乙訓の風に吹かれて
うちらの街、長岡京! さぁ、おこしやす。
まずは語らなあかんやろ、この街の「都」のプライド
桓武天皇が見た夢、西山のふもと、悠久のガイド
長岡天満宮、八条ヶ池を歩けば
真っ赤に染まるキリシマツツジが視線を奪わはるわ
勝竜寺城、ガラシャの涙と細川の愛
歴史の糸が紡ぐストーリー、他には代え難い
光明寺の紅葉、トンネル抜ければ別世界
古都の面影、今もこの胸に消えやしない
ウチらの自慢?そら「筍(たけのこ)」に決まってるやん!
白くて柔らか、刺身で食べたら最高なんよ、ほんま
「ええ筍入ったし、食べに来よし」って
おばちゃんらの声が路地に響く、温かい街
喉が乾いたらサントリー、天然水の恵み
ビール工場から届く、明日への活力の泉
村田製作所に三菱電機、ハイテクも共存
古いもんと新しいもん、混ぜて進化するんがウチらの流儀やん?
乙訓の誇りを背負って
西山の空に声を響かせて
長岡京! ここが最高のホームタウン
竹林の道を抜け、未来へ向かうカウントダウン
どこに行っても
忘れられへん
愛してるんや、この街を。Yeah, Nagaokakyo Flow!
ガラシャ祭、行列が通れば
街中がパッと華やぐわぁ
西山キャンプ場で星を見上げて *西山キャンプ場は閉鎖
「明日も頑張ろな」って、あんたと言いたいんよ
阪急、JR、どこへ行くのもアクセス抜群
でも結局、ここに戻ってきたらホッとするんやんか
乙訓の誇りを背負って
西山の空に声を響かせて
長岡京! ここが最高のホームタウン
竹林の道を抜け、未来へ向かうカウントダウン
どこに行っても
忘れられへん
愛してるんや、この街を。Yeah, Nagaokakyo Flow!
「また明日な、気ぃつけて帰りよし」
「おう、またな。ええ街や、ほんまに」
N.G.O.K... Otokuni Soul... Nagaokakyo, for life.
「たけのこ」から始まる、徹底した地域ブランディング
長岡京市といえば、何といっても「たけのこ」です。 しかし、単なる特産品と侮るなかれ。ここのたけのこは、土づくりからこだわった「白子たけのこ」と呼ばれ、刺身で食べられるほどエグみがなく、真っ白で柔らかいのが特徴です。
驚いたのは、その活用術です。刺身や天ぷらといった王道の和食はもちろん、たけのこハンバーグ、たけのこピザ、さらにはマカロンや最中といったスイーツまで。街全体で「たけのこ」という一つの資源を多角的にプロデュースし、飲食店と連携してパンフレットを作成するその姿勢には、経営者としても学ぶべき戦略の緻密さを感じました。
長岡京は町の至る所に「竹林」がある「竹」の街
混雑を避け、四季の美しさを「独占」できる贅沢
京都観光といえば、近年のオーバーツーリズム(観光公害)が課題となっています。しかし、長岡京市は違います。 「京都市内は人で溢れていますが、ここはゆっくりとお花や歴史を堪能していただけるのが魅力です」という職員の方の言葉通り、ここはまさに大人の隠れ家的な観光地です。
特に印象的だったのは、「花手水(はなちょうず)」発祥の地とされる柳谷観音(楊谷寺)。SNSでも話題のこの場所は、若い世代の心も掴んでいます。4月下旬には長岡天満宮の「霧島つつじ」が真っ赤に染まり、秋には光明寺の「もみじ参道」が圧巻の景色を見せる。一年中、いつ訪れても旬の「彩り」がある。この季節ごとのコンテンツの豊富さは、リピーターを生む最大の武器だと言えるでしょう。
柳谷観音楊谷寺の「花手水(はなちょうず)」
紅葉のシーズンの「光明寺」
水の恵みが育む「産業」と「暮らし」
長岡京市の魅力は観光だけではありません。西山の地下水という豊かな水の恵みは、世界的企業の活動を支えています。 私が訪れたサントリーの天然水ビール工場をはじめ、村田製作所や三菱電機など、日本を代表する企業が拠点を構えています。
「観光・商業・工業」の三本柱がしっかり立っているからこそ、雇用が生まれ、若い世代が流入し、活気あるベッドタウンとしての顔も持っている。 市域は非常にコンパクト。車があれば15分、20分で主要なスポットを網羅でき、公園も多く子育て環境も抜群。これこそが、私が理想とする「地方都市の完成形」の一つではないか——そう感じさせてくれる素敵な街でした。
西山の地下水を使用する「サントリー天然水のビール工場」
学問の神様として知られる菅原道真公を祀る「長岡天満宮」
八条ヶ池は4月に見頃を迎える「霧島つつじ」が有名
長岡京市の情報まとめ
京都府の南西部に位置する、人口約8万人の都市。かつて桓武天皇が遷都した「長岡京」の中心地としての歴史を誇り、現在は京都市や大阪市へのアクセスが抜群なベッドタウンとして発展。西山の豊かな自然と歴史的遺産、そして最先端の産業が共存する、非常にバランスの取れた街である。
-
産業: 豊かな地下水に恵まれ、サントリーのビール工場をはじめ、村田製作所や三菱電機といった大企業の拠点が集積。ハイテク産業と伝統的な農業が共存している。
-
文化・観光: 「花手水」発祥の柳谷観音(楊谷寺)、霧島つつじの名所・長岡天満宮、紅葉が美しい光明寺など、四季折々の絶景が点在。京都市内に比べ落ち着いて観光できる。
-
グルメ: 特産品の「たけのこ」は日本一とも称される品質。春には「朝掘りたけのこ」を求めて遠方からも多くの人が訪れ、和食からスイーツまで多彩な料理が楽しめる。
今回お話を伺った方
長岡京市役所 商工観光課 ご担当者様 地域の観光資源の発掘と発信、特産品である「たけのこ」のプロモーションなどを精力的に担当。毎年、季節ごとの魅力を詰め込んだパンフレット作成やSNS発信を通じ、京都市内の混雑とは一線を画した「ゆったり楽しめる観光」を提案している。
筆者プロフィール
福本 拓元(ふくもと たくゆき) 株式会社ニホンノチカラ 代表取締役。1975年愛媛県生まれ。18歳で渡米し、異文化の中で「日本の価値」を再認識。帰国後、株式会社ユーグレナの創業に参画し、取締役として東証一部(現プライム)上場に貢献。「ミドリムシで地球を救う」活動に20年捧げた後、2025年、原点である地方創生を目指し「ニホンノチカラ」を創業。全国1,718市町村を巡り、地方の宝を発掘する「1718ニホン探索」を継続中。









