日本一の深海と最高峰を抱く「商都」沼津の再定義
沼津市(静岡県)ーー1718ニホン探索(10/1,718)
10番目の訪問地「沼津市」
大瀬崎と富士山
訪問先のオリジナルソングを作っています。ぜひブログと共にお楽しみください。
沼津の街 吹き抜ける潮風 富士山(やま)を背にして また明日へ 狩野川(かのがわ)沿い 歩く午後 ここが地元 最高の居場所 「いい街だら?」って 自慢したい 駿河の海 キラリ光る青い海 干物の匂い 食卓の味 俺たちの誇り 沼津の誇り 始まりは東海道 宿場町 今じゃ港町 賑わうこの価値 千本松原(せんぼんまつばら) 風を遮り 守ってきた景色 先代の愛 朝一番のセリ 威勢いい声 アジの干物 日本一の超え 「ずら」とか「だら」で交わす会話 温かい人情 これが沼津のアンサー 「今日はどっか行くけ?」 「港で海鮮丼でも食うまい!」 そんな会話が 日常のVibe 深海魚の不思議 水族館のダイブ 御用邸の緑 歴史の息吹 香貫山(かぬきやま)から 街を一目(いちもく) 聖地巡礼 あの子たちの足跡 アニメの舞台 今じゃ世界が注目(フォーカス) 戸田(へだ)の夕日 高足ガニの宴 内浦の波 静かに揺れる夢 お茶の香りが 鼻をくすぐれば 「やっぱり沼津がいいもんで」 笑みがこぼれるわ 沼津の街 吹き抜ける潮風 富士山を背にして また明日へ 狩野川沿い 歩く午後 ここが地元 最高の居場所 「いい街だら?」って 自慢したい 駿河の海 キラリ光る青い海 干物の匂い 食卓の味 俺たちの誇り 沼津の誇り 沼津 それは青と緑の交差点 干物だけじゃない 愛が詰まってる 「また来やぁね」 街の声が響く 今日も沼津は 日本一の港町だもんで。 (Peace out, Numazu City...)
溢れる「宝」をどう磨くか
1718ある市町村を巡る旅も、いよいよ10カ所目。今回訪れた静岡県沼津市は、私にとって非常に馴染み深い場所でもあります。現在、私は熱海にも拠点を構えているため、食事や買い物(昨日は「ららぽーと沼津」にいました)で頻繁に訪れる、いわば「お隣さん」のような存在です。
しかし、改めて「探索者」として市役所の広報課・シティープロモーション担当の方とお話しすると、知っているようで知らなかった沼津の奥深さが見えてきました。
沼津のアイデンティティを一言で表すなら、「日本一の多様性」かもしれません。目の前には日本一深い駿河湾が広がり、背後には日本一高い富士山がそびえる。この極端な高低差が生み出す豊かな自然資源は、沼津の誇りです。
市では、これらを含む資源(宝)を「ぬまづの宝100選」としてカテゴリーを問わずピックアップし、時代に合わせて改編しているそうです。海、山、文化財に加え、最近では地元のサッカークラブ「アスルクラロ沼津」なども含まれているとのこと。担当者の方が「魅力が多すぎて、どれか一つをピックアップするのが難しい」と苦笑いされていたのが印象的でした。
沼津魚市場は新鮮な魚介類の宝庫。
駿河湾の深海魚を観賞できる深海水族館
「当たり前」の中に眠る価値
対談の中で、私はアメリカ留学時代の経験を思い出しました。外から見て初めて気づく日本の価値。それと同じことが、今の沼津でも起きています。
地元の方にとっては日常の風景である「沼津港のグルメ」や「大瀬崎からの絶景」は、外から見れば唯一無二の観光資源です。さらに、近年ではアニメ『ラブライブ!サンシャイン!!』の聖地として、国内外から多くのファンが訪れる場所にもなりました。
しかし、隣接する長泉町が「子育て・医療」という明確な旗印を掲げて人口増を成し遂げているのと対照的に、約20万人の人口を抱える総合都市・沼津は、その多才さゆえに「この街の決定的な一手は何か」を模索しているようにも見えました。
私が代表を務める「ニホンノチカラ」の視点で見れば、これは非常に贅沢な悩みです。磨けば光る原石がこれほど転がっている街は珍しい。課題は、これら個々の「点」をどう繋ぎ、世界に通用する「物語」として再編集するか。そこに尽きるでしょう。
沼津港水門「びゅうお」から眺める沼津市街地
街の形を変える「100年の計」
現在、沼津市が総力を挙げて取り組んでいるのが、「鉄道高架化事業」です。 沼津駅は長年、南北を線路によって分断されてきました。これを高架化することで、南北の移動がスムーズになり「人が交流する街」へとアップデートしようとしています。駅周辺の広場整備を含め、数十年スパンで街の骨格を作り直すこのプロジェクトは、まさに「100年の計」と言えます。
私はユーグレナ時代、ミドリムシという未知の可能性に賭け、20年かけて事業を育ててきました。街づくりも同じです。目先の利益だけでなく、次世代が「この街にいたい」と思えるインフラを整える。広報担当者の方が語る、高架化によって生まれる「人の流れ」への期待に、私は沼津の未来に明るい兆しを感じました。
結びに:商都から、世界へ
沼津はかつて「商都」として発展し、現在は大手メーカーの拠点も多い工業・商業の街でもあります。観光だけに依存しない強固な経済基盤があるからこそ、次の一手には大胆な「再編集」が可能です。
熱海の拠点から沼津を眺めるたび、私はそのポテンシャルにワクワクします。今回の訪問で、沼津は「多くの宝を持つ街」から「これから大きく化ける街」へと、私の中での解像度が一段上がりました。
沼津市の情報まとめ
静岡県の東部地方、伊豆半島の付け根に位置する、人口約18.6万人の特例市。北に富士山、南に駿河湾を臨む豊かな自然に恵まれ、古くから東海道の宿場町、そして「商都」として栄えてきた歴史を持つ。近年はアニメ『ラブライブ!サンシャイン!!』の舞台として国内外から観光客を惹きつける一方、大規模な鉄道高架化事業による都市再開発が進む、伝統と革新が共存する街である。
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産業: 豊富な湧水と港を活かした工業・水産業が盛ん。明治安田生命、リコー、芝浦機械などの大手企業が拠点を置くほか、干物の生産量は日本一を誇る。
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文化・観光: 富士山の絶景スポットである大瀬崎、皇室の静養地だった沼津御用邸記念公園、深海生物をテーマにした沼津港深海水族館など、多様なコンテンツを持つ。
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グルメ: 日本一深い駿河湾で獲れる新鮮な魚介類が最大の魅力。特に沼津港周辺の海鮮丼や、特産の真アジの干物は絶品。地元の愛されフード「のっぽパン」も有名。
今回お話を伺った方
広報課 シティープロモーション担当者 沼津市の魅力を市内外に発信し、シティープロモーションを牽引する専門チームのスタッフ。SNSやホームページを駆使した多角的な広報活動に加え、「沼津百選」の改編や、市民と共に街の「宝」を再定義する取り組みを行っている。地元の良さを知り尽くし、外部視点を取り入れた俯瞰的な街のPRに情熱を注いでいる。
筆者プロフィール
福本 拓元(ふくもと たくゆき) 株式会社ニホンノチカラ 代表取締役。1975年愛媛県生まれ。18歳で渡米し、異文化の中で「日本の価値」を再認識。帰国後、株式会社ユーグレナの創業に参画し、取締役として東証一部(現プライム)上場に貢献。「ミドリムシで地球を救う」活動に20年捧げた後、2025年、原点である地方創生を目指し「ニホンノチカラ」を創業。全国1,718市町村を巡り、地方の宝を発掘する「1718ニホン探索」を継続中。










